Short
体育祭が終わりその日の夜。わたしはまた夢を見ていた。
でもやっぱり全部は憶えてなくて、でもまたあの男性が出てきた。
“−−−−−”
なに?よく聞こえないよ…?
“−−り、麻里”
わたしの名前、知ってる?
冬。12月になった。
もうすぐテストがありわたしとサキは学校の教室で勉強中。
「資料借りてくるわ」
「はいはーい」
今は日本史の勉強中。
あの資料ないと勉強出来ないからな〜。範囲広いし…。
わたしは寒い廊下を歩きながら図書室に向かう。外は曇り空でなんだが雪が降りそう。
図書室は明かりが数個ついているだけで中には誰もいなかった。先生もいない。
「えっと、資料は…」
求めている資料を探すと冷たい風が身体に触れた。
「さむっ!なんでここだけ開いてるの?」
図書室のベランダの扉が開いていた。誰だよ開けっ放し…。