あの甘い恋を思い出したら泣けてきた。
俺のときめいた瞬間〜入学前から新たな恋の出発の兆し
俺の名前は山本九三郎。

今まで彼女いない歴22年。

自分で言ってて悲しいよな。

今から書く物語は甘い片思いをした高校時代の話だ。

話は変わるが顔は小さい頃から小顔だと言われていても、それがコンプレックスだ。

いやだって男で小顔だぞ?周りに羨ましいとか言われたりするから嫌じゃん?

話が脱線してしまったが小学校3年から中学3年まで片思いをしてたときは、恋って物がどんなものかわからなかった。

小さい時ってさ女の子の些細な優しさとかで恋したりすることあるじゃん?例えばシャーペン落として拾って貰って手が触れた時とかさ。

でも、それを恋したと勘違いしてさ告白したら、振られてしまいには

『私あんたのことタイプじゃないんだよね』

とか言われるから

あ、女の子って顔で判断する人多いもんなとか思って高校では恋なんか意地でもしないって思ってたのにさ。


高校に入る前から恋をすることになるなんて夢にも思わなかった。

俺は小さい時からピアノをしてたせいか音楽の道を進もうと思ってたけど、お金が高いからダメと親に反対されて県立の神縁高校に入学することになった。

今は新たな高校ライフの為学生服を選びに来ていた。
服を全て決め終わり、店を出ようとしたその時だった。


『あ、すいません。』

女の子の声だ。恋をしないと誓ったんだと自分に言い聞かせていても、話してしまう。

俺は本当に馬鹿だよな。
『あ、こちらこそすいません。服を選びに来たんですか?』

と声をかける。

その子は黒いロングの髪に身長155センチくらいの小柄な子だった。

まさかその子が同じ学校だとは夢にもおもわずに。

『そうですよ』

昔から内気な性格の俺は女の子と話すだけでも緊張するたちだ。でも、その時は

『新たな高校ライフの、始まりですからねしっかり選んでくださいねそれじゃ』

と自然に言った。恋なんかしないと自分に言い聞かせてたからだろう。

しかしこれが後に恋をするきっかけだとは夢にも思わなかった。





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