俺様上司に、跪いて愛を乞え
「帰れと、言ってる。そんな寝ぼけた奴にいられたら、会社の士気が下がるんだよ」

あまりと言えばあんまりな言い草に、つい泣きそうにもなる。

「泣くとか…うっとうしいんだよ! 仕事の邪魔になるから、とっとと帰れ!」

「…はいっ!」

カバンを引っつかんで、声に弾かれるようにして、会社から走り出た。
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