俺様上司に、跪いて愛を乞え

「……やさしさが必要なら、いくらでもそうしてやるのに……」


「……部長が、やさしいのは、わかってます……昨日だって、今日だって……本当はいつも……中身は、やさしくて……」


スーツのままで、着替えもしないで、ずっとそばに付いていてくれた部長を見上げた。


「……おまえは、もっと俺に、甘えろよ…」


額をくっつけて、下がってきた熱を確かめて、

「ひとりで、なんでも片付けようとするな…俺が、いるだろうが…」

と、言った。


< 124 / 131 >

この作品をシェア

pagetop