俺様上司に、跪いて愛を乞え
気まずい沈黙が流れる中ーー

「……。……でも部長、あんまり遅くなると、明日の仕事にも支障が出ないですか?」

つい食い下がったのは、今アプローチの瞬間を逃したら、もうこんな機会は二度と訪れないかもとも思ったからだった。

「それも、そうだが…」

「それなら、泊まっていかれてください…。さっき助けていただいたお礼もありますので…」

言うと、新藤部長はやや渋々とした感じで折れた。

一方の私は、自分のいつにないつっこみに、内心のドキドキ感をなかなかおさえられなかった。
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