俺様上司に、跪いて愛を乞え
第3章 冷徹さと、熱情の間で

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ーー朝になって、早めに目が覚めた私は、もそもそとベッドから這い出した。

新藤部長は、まだソファーで寝ていて、はだけられたシャツの胸がゆっくりと上下していた。

近寄ると、昨夜の部長の言動が思い浮かんだ。

やっぱり、私には、この人へのアプローチなんて、無理なのかもしれない……。

また泣きたくもなってきて、眠っている部長をじっと見下ろした。
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