俺様上司に、跪いて愛を乞え
こんなにも、好きなのに……と、思う。

手を伸ばせば届くところに憧れの人はいて、胸は高鳴って焦がれるのに、

私には、何をしていいかすらも浮かばなかった。

それに、もしまた夕べのような言葉を投げかけられたら、もう自分を保つのさえ難しい気がした。

私は、バスタオルをそっと置いて、静かに部屋へ戻ったーー。
< 31 / 131 >

この作品をシェア

pagetop