俺様上司に、跪いて愛を乞え

2

ーー会社へ着くと、なぜか社内がざわついていた。

自分の席に腰を下ろした私に、

「ねぇねぇ、まゆ…」

と、恵利が息つく間もなく話しかけてくる。

「うん…どうかした?」

昨日からの出来事から、まだあまり立ち直れてもいない私は、ぼーっと空で返事をした。


「……新藤部長がね、」


その台詞に、ドキリと心臓が跳ね上がる。

「ど…どうしたの? 部長が……」
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