俺様上司に、跪いて愛を乞え
黒のタイトなスーツを着込んだ新藤部長と、

そのすぐそばには、あの槙野さんが寄り添うようにくっついていた。

(槙野さん…部長と、また……)

まだ、どこかで信じたくもないと思っていたけれど、それも今、目前で打ち砕かれた気がした。

少しだけ距離を取って、とぼとぼと2人のあとを歩く私の耳に、ふいにこんな声が聞こえてきた。


「なんで、おまえが俺の横にいるんだよ…槙野」



< 39 / 131 >

この作品をシェア

pagetop