俺様上司に、跪いて愛を乞え


(まさか、そうなの?)と、思った。


「…だって、本当に付き合ってしまえば、噂も真実になるじゃないですか…」


「くだらない…。おおかた、他の社員たちのように、俺も落とせるとでも思ってたんだろうが……」


部長の声が一旦途切れて、


「俺は、おまえみたいな女に、興味はない」


さらに低く、凄むような恐さを孕んだ。

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