俺様上司に、跪いて愛を乞え
「まゆ? どうしたのねぇ…泣くなんて…」

「うん…ちょっと…ごめんね。でも、大丈夫だから、もう…」

泣いてる場合なんかじゃないと切り替えようとしたところへ、シャツを着替えた新藤部長が戻ってきた。

「……部長、彼女に何を言われたんですか?」

恵利が、キッと部長を見やるが、無視しているのか、部長は何も応えなかった。

「なんで、なんにも……」

言いかける恵利を遮って、

「うるさいんだよ…」

と、部長が口にした。
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