俺様上司に、跪いて愛を乞え
「…これを作ったのは、おまえか?」

鼻先に、用紙が突きつけられる。

とっさに確認して、「そうです…」と、部長の顔を伺う。

「これ…ここ、間違ってんだが?」

部長が自分の元に引き寄せた紙を、指の先で叩く。

「あっ…すいません!」

反射的に謝る私に、

「すいませんじゃないから……」

と、部長がもともと低い声をさらに落とす。

「最初が違ってるせいで、あとが全部ずれてるとか……」

一呼吸置いて、

「どういうことなんだよ…北城」

睨み据えてくる。

「す、すいません! ごめんなさい!」

「だから……すいませんとか、ごめんなさいとかいらないって、言ってるだろ!!」

部長が、ドンッとデスクに拳を打ちつけた。
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