俺様上司に、跪いて愛を乞え


すぐにはどう答えていいかわからずにいると、

「……だったら、恐いままでいてもらっても、かまわない…」

「部長は、それで……」

聞きかけるのを、

「いい…」と、遮って、


「俺を恐れ、脅えた目で見るおまえには…、そそられる…」


僅かに覗かせた舌で、唇を舐める仕草に、ゾクリとする。



目の前でネクタイをほどいて、シャツのボタンをはずし寛げると、


冷ややかに切れ上がる目を細めて、私をじっと見下ろし、



「そこに、膝をついてみろよ…」


と、言った。



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