俺様上司に、跪いて愛を乞え

言われるままに、フローリングの床に膝をつく。



長身の体を折るようにして、部長が私の顎に手をかける。


「……キス、してほしいか…?」



答えられず、恥ずかしさにうつむけようとする顔を、あてがわれた手で仰向かされる。


「言えよ…おまえの口で…」


「し、て……」消え入りそうな小さな声で、やっと言う。



下唇に指がかけられて、あけられて、

嗚咽が漏れるような、深く熱い口づけをされた。


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