俺様上司に、跪いて愛を乞え
「まさか、次のターゲットは、まゆだったとはねぇ……大丈夫だった?」

恵利が、ティッシュボックスを差し出してくる。

「うん…」と、うなづいて、ティッシュを一枚引き出す。

「コワすぎだし…まったく。男だけじゃなく、女にもあんな仕打ちとか…信じられない」

「でも、悪いのは私だから…部長は、別に本当のこと言っただけだし…」

ティッシュでじんわりと滲んだ涙のあとを拭き取る。

「健気だねぇ~まゆは」

恵利が言って、

「私なんか、あんまりにも俺様すぎて、ホント嫌んなるけど」

と、呟いた。


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