俺様上司に、跪いて愛を乞え
その景色にしばらく見とれて、部長の方を振り返ると、

疲れているのか、目を閉じて、眠っているようにも見えた。

(私のせい…かな)と、胸がチクリと痛んだ。

部長には、いつも迷惑をかけてばかりで、疲れさせてしまっているだけなような気がした。

(もう少し、私も力になれたらいいのに……)

思うように仕事のできない自分が歯がゆくもなって、そっと車のドアをあけて、外へ出た。
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