俺様上司に、跪いて愛を乞え
「それに……おまえは、よくやってると思うが…」

「私が…?」

「ああ…この俺に、付いてこようとするだけでも……」

高台に吹く風に、髪が乱れそうになるのを、部長の手が抑えてくれる。

「……懸命に付いてくるおまえは、」

手で髪を抑えたまま、顔の近くに引き寄せるようにして、


「……かわいいよ…」


声を落として甘く囁かれ、

「かっ…かわいい…とか……」

その口から聞くとは思わなかったまさかの台詞に、頬の紅潮が隠せなくなる。


「…俺の前で、そんなかわいい顔、すんなよ…」


両手で挟まれ、顔を向き合わされ、

やわらかく唇が触れて、

わずかな隙間をひらかせるようにして、そっと舌の先で唇を割られた……。


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