俺様上司に、跪いて愛を乞え
玄関で靴を履いて、帰ろうとしたら、つまずいて尻もちをついた。

「何してんだよ…おまえ」

背中越しに聞こえた部長の声に、

「何にもしてないです…」

とだけ、答える。

「だったら、いつまでもそうやってんのかよ…」

責めるような言い方に、

「だって……」

と、涙がこぼれた。
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