ピアスの秘密
私は頭が真っ白になった。
今テレビ画面には、領君が歌って踊っている。
携帯を持つ手は震え、全身が心臓みたいにドキドキした。
夢かも?とさえ考えた。
彼も緊張しているようで、ゆっくり丁寧に、話し始めた。普通の22才の男の子だった。
「本当に青木領です。春野さんに、日曜日の、お礼が言いたくて、電話しました。座長の挨拶とかで、すぐに行けなくてすみません。僕が行ったとき、もう帰ってて…舞台を気にかけてくれてありがとうございました。体、大丈夫ですか?」もう少し寝てればよかった。
いろいろ頭をめぐった。
「いつもとかわりなく元気です。連絡ありがとうございます。」それが精一杯だった。
「舞台は、終わってしまって見てもらえないけど、よかったら一度、Fのコンサートに遊びにきてください。」彼は座長として最後の仕事をしてるんだ。
やっぱりいい子だなぁと思った。
私が毎回コンサートに行ってるファンとは思ってないようだ。いつも行ってると言うのはやめた。
「必ず見に行くので、体に気を付けてがんばってください。楽しみにしています。」
「ありがとうございます。今日は遅くにすみませんでした。失礼します。」もう切れてしまう……
今テレビ画面には、領君が歌って踊っている。
携帯を持つ手は震え、全身が心臓みたいにドキドキした。
夢かも?とさえ考えた。
彼も緊張しているようで、ゆっくり丁寧に、話し始めた。普通の22才の男の子だった。
「本当に青木領です。春野さんに、日曜日の、お礼が言いたくて、電話しました。座長の挨拶とかで、すぐに行けなくてすみません。僕が行ったとき、もう帰ってて…舞台を気にかけてくれてありがとうございました。体、大丈夫ですか?」もう少し寝てればよかった。
いろいろ頭をめぐった。
「いつもとかわりなく元気です。連絡ありがとうございます。」それが精一杯だった。
「舞台は、終わってしまって見てもらえないけど、よかったら一度、Fのコンサートに遊びにきてください。」彼は座長として最後の仕事をしてるんだ。
やっぱりいい子だなぁと思った。
私が毎回コンサートに行ってるファンとは思ってないようだ。いつも行ってると言うのはやめた。
「必ず見に行くので、体に気を付けてがんばってください。楽しみにしています。」
「ありがとうございます。今日は遅くにすみませんでした。失礼します。」もう切れてしまう……