ピアスの秘密
3
「青木です。今日は来てくれてありがとうございました。」さっき見た人から電話がかかってきて、話をしてる。
聞こえるはずがないのに、誰かにバレたら困ると思って、慌てて人混みから少し離れた。
里香も慌ててついてきた。
「チケットありがとうございました。すごく楽しかったです。」
「よかった。」と、少し笑ったような感じがした。
「どうして来たのわかったんですか?」
「僕の取った席なんです。空いてなかったから来たのわかりました。」
「あんないい席、絶対に行きます。」領君のファンです。と続けて言いかったがやめた。
「あの…、今日帝国ホテルに泊まってます。よかったら来ませんか?」
自分の耳を疑った。
「えっー、私がですか?」
頭が混乱した。いったい私は何を聞いてるんだろう。大人げない…
里香は少し離れたベンチに座って携帯をみていた。
彼は、穏やかに丁寧にはなしてくれた。
「上のラウンジで、飲もうかと思ってたんです。よかったら来てください。」
私は精一杯落ち着いたふりをして、
「はい、わかりました。」
と言ったら、混乱して電話をきってしまった。待ち合わせの時間も聞かないまま。
聞こえるはずがないのに、誰かにバレたら困ると思って、慌てて人混みから少し離れた。
里香も慌ててついてきた。
「チケットありがとうございました。すごく楽しかったです。」
「よかった。」と、少し笑ったような感じがした。
「どうして来たのわかったんですか?」
「僕の取った席なんです。空いてなかったから来たのわかりました。」
「あんないい席、絶対に行きます。」領君のファンです。と続けて言いかったがやめた。
「あの…、今日帝国ホテルに泊まってます。よかったら来ませんか?」
自分の耳を疑った。
「えっー、私がですか?」
頭が混乱した。いったい私は何を聞いてるんだろう。大人げない…
里香は少し離れたベンチに座って携帯をみていた。
彼は、穏やかに丁寧にはなしてくれた。
「上のラウンジで、飲もうかと思ってたんです。よかったら来てください。」
私は精一杯落ち着いたふりをして、
「はい、わかりました。」
と言ったら、混乱して電話をきってしまった。待ち合わせの時間も聞かないまま。