ピアスの秘密
ある日の夕方、夕刊を取りに行ったら見覚えのある封筒が一通あった。
予想もしなかったから、立ちくらみをしそうで、思わず目を閉じた。
全身でドキドキしているのを感じた。どうしようと思いながら、ゆっくりと裏側を見た。
青木…やっぱり彼からだった。うれしかった。
私は慌てて部屋へ戻り封を開けると、舞台のチケットが一枚とそしてメモ用紙が一枚入っていた。
《お元気ですか?
見に来てください。
青木領 》
とだけ書いてあった。
彼らしいと思った。
前回コンサートの時は、チケットが二枚入っていたのに、今回は一枚…公演日まで後10日、頭では行かないつもりだったけれど、チケットを見ると私の心は行きたくてたまらない。
里香に言うか言うまいか迷ってるうちに、とうとう公演の日になってしまった。
たぶんこのチケットは去年、エレベーターの故障で見れなかったから送ってくれたんだ。と自分に言いきかせた。
1人で勝手に悲しんで苦しんでやっと平常心に戻れたのに、そう思わないとまた壊れてしまいそうだった。
心が乱されるのは、わかっていたけども行かないという選択肢は、始めから私にはなかった。
予想もしなかったから、立ちくらみをしそうで、思わず目を閉じた。
全身でドキドキしているのを感じた。どうしようと思いながら、ゆっくりと裏側を見た。
青木…やっぱり彼からだった。うれしかった。
私は慌てて部屋へ戻り封を開けると、舞台のチケットが一枚とそしてメモ用紙が一枚入っていた。
《お元気ですか?
見に来てください。
青木領 》
とだけ書いてあった。
彼らしいと思った。
前回コンサートの時は、チケットが二枚入っていたのに、今回は一枚…公演日まで後10日、頭では行かないつもりだったけれど、チケットを見ると私の心は行きたくてたまらない。
里香に言うか言うまいか迷ってるうちに、とうとう公演の日になってしまった。
たぶんこのチケットは去年、エレベーターの故障で見れなかったから送ってくれたんだ。と自分に言いきかせた。
1人で勝手に悲しんで苦しんでやっと平常心に戻れたのに、そう思わないとまた壊れてしまいそうだった。
心が乱されるのは、わかっていたけども行かないという選択肢は、始めから私にはなかった。