ピアスの秘密
8
領とちひろは時々メールを交換した。
だいだいは、領から深夜に今夜は何を食べた、何をしたなんてたわいのないメールがくる。
ちひろは会えないけれど、それだけで十分だった。
だって相手は注目のアイドル。
好きなのに、恋をしているのに、正直どう接していいか解らなくなるときがある。
でも、毎日が楽しかった。
「なぁ、最近さぁ、領のやつよく携帯さわるようになったと思わないか?」と楽屋で直人が言った。
「あれは女だぜ…」昌也はふざけて答えた。
「聞いてみよっか?」と孝太がいった。
領はヘッドフォンをして曲を聞きながら、仰向けに寝転んでいた。
一番年下の領から女性の影を感じて、みんなからかいたくなったのだ。
3人で顔を見合わせ、領に飛び乗り羽交い締めにした。
「なっ、なんだよー!」
「領くん、彼女できたの?」と昌也がいった。
「彼、女、なんていない。」
「正直に答えなさい。」と孝太がいった。
「いないいない、やめてくれよ。」
「携帯よく触るから彼女かな?って思って…」と孝太。
「友達、大阪のな!」
昌也と孝太はがっかりしたが、直人は領に笑みを浮かべた。
だいだいは、領から深夜に今夜は何を食べた、何をしたなんてたわいのないメールがくる。
ちひろは会えないけれど、それだけで十分だった。
だって相手は注目のアイドル。
好きなのに、恋をしているのに、正直どう接していいか解らなくなるときがある。
でも、毎日が楽しかった。
「なぁ、最近さぁ、領のやつよく携帯さわるようになったと思わないか?」と楽屋で直人が言った。
「あれは女だぜ…」昌也はふざけて答えた。
「聞いてみよっか?」と孝太がいった。
領はヘッドフォンをして曲を聞きながら、仰向けに寝転んでいた。
一番年下の領から女性の影を感じて、みんなからかいたくなったのだ。
3人で顔を見合わせ、領に飛び乗り羽交い締めにした。
「なっ、なんだよー!」
「領くん、彼女できたの?」と昌也がいった。
「彼、女、なんていない。」
「正直に答えなさい。」と孝太がいった。
「いないいない、やめてくれよ。」
「携帯よく触るから彼女かな?って思って…」と孝太。
「友達、大阪のな!」
昌也と孝太はがっかりしたが、直人は領に笑みを浮かべた。