ピアスの秘密
お互い包みを開けた。

ちひろからの贈り物は、シルバー製のプレートのネックレスだった。

「ありがとう。大切に使うよ。今つける…」

「私こそありがとう。わぁ、セットになってる。かわいい…ありがとう。」

領からの贈り物は、ゴールドのチェーンにとても綺麗な光を放つ石が付いているネックレス。

それと、ネックレスよりもひとまわり小さい、同じ石がついたイヤリングだった。

だと思った…

「どう?いいかな?」

「似合ってる。」

「なんて書いてあるの?」

「あのね、やっぱりやめとく。私もネックレスつけていい?」

ちひろは言いそうになったけど、やっぱり恥ずかしくて言えなかった。

「つけてあげる。」
と領は立ち上がり、ちひろの右側に座った。

領は箱からゆっくりと両手でネックレスを取り出し、頭の前に持っていき石を眺めた。

その間、ちひろはドキドキして息が止まりそうだった。

「ツリーの電飾で分かりにくいけど、すごく綺麗な石なんだ。」

「じゃあ、電気つけて見てもいい?」


「…」


「何て言う石なの?」


領は最高の笑顔で答えてくれた。

「ロイヤルブルームーンストーン」

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