腹黒エリートが甘くてズルいんです
*
「えぇえ、保育士だったんですかぁあ?!」
「しっ!! ん、もー、知子先生、は声が大きいんだから!」
知子先生、と言われた若い先生が首をすくめる。先生と呼ばれるからには短大、大学、専門学校……なんらかを経て社会人として働いている訳だから、どう頑張っても今現在とっくに成人はしているはず。
でも、つやっつやの肌や、くるくると変わる表情を見ていると、10代の学生さんにしか見えない。
「あー、いえ、資格を持っているだけで、現場で働いたことはないです。学生の頃の実習だけですね」
「あー、なるほどー! 実習とか、滅茶苦茶大変ですよねぇ」
大変、と言いながらにこにこと楽しそうに笑っている。
身に付けているピンク色のキャラクター物の
エプロンがよく似合う。
あたしは、今、コピー機の点検、部品の取り換えを終え、事務室でお茶をいただいているところ。
会えると思っていた子供達はお昼寝の真っ最中で、姿が見えなくて、残念に思いつつ、交代で昼休みを取っている先生達とお喋りしていたのだ。
「えぇえ、保育士だったんですかぁあ?!」
「しっ!! ん、もー、知子先生、は声が大きいんだから!」
知子先生、と言われた若い先生が首をすくめる。先生と呼ばれるからには短大、大学、専門学校……なんらかを経て社会人として働いている訳だから、どう頑張っても今現在とっくに成人はしているはず。
でも、つやっつやの肌や、くるくると変わる表情を見ていると、10代の学生さんにしか見えない。
「あー、いえ、資格を持っているだけで、現場で働いたことはないです。学生の頃の実習だけですね」
「あー、なるほどー! 実習とか、滅茶苦茶大変ですよねぇ」
大変、と言いながらにこにこと楽しそうに笑っている。
身に付けているピンク色のキャラクター物の
エプロンがよく似合う。
あたしは、今、コピー機の点検、部品の取り換えを終え、事務室でお茶をいただいているところ。
会えると思っていた子供達はお昼寝の真っ最中で、姿が見えなくて、残念に思いつつ、交代で昼休みを取っている先生達とお喋りしていたのだ。