腹黒エリートが甘くてズルいんです
「これね、出光先輩のまさかのサプライズだったの」
サプライズ? だった??
話が全く見えず、先輩と由依とケーキとを見比べる。
「そーだよー、お前。さっきちょっと出て、馴染みのケーキ屋に急遽このケーキ頼んでさ、お店のおじちゃん達にも持ち込みの許可を得てさ、お前の新しい門出を祝おうと思ってサプライズしたらお前がう○こしてる間に来ちゃうっていう!!」
先輩の説明にプッと吹き出してしまう。
「そーよ、主役不在のサプライズを受ける方の身にもなってよ、あたし、代わりになんとなく運んでくれた人に笑顔でお辞儀しちゃったよね、立場的に」
そうか。
彼氏から何かしらのサプライズを受けた彼女、みたいな感じになっちゃったのか。由依、ごめん。
本当に急ぎで持ってきてくれたみたいで、ケーキの上のプレートにはチョコペンで『祝』とだけ書かれている。
少し延びたチョコの線がおどろおどろしい雰囲気を醸し出していて、どちらかというと『呪』っぽく見える……なんて言ったら怒られそうだから黙っておく。
サプライズ? だった??
話が全く見えず、先輩と由依とケーキとを見比べる。
「そーだよー、お前。さっきちょっと出て、馴染みのケーキ屋に急遽このケーキ頼んでさ、お店のおじちゃん達にも持ち込みの許可を得てさ、お前の新しい門出を祝おうと思ってサプライズしたらお前がう○こしてる間に来ちゃうっていう!!」
先輩の説明にプッと吹き出してしまう。
「そーよ、主役不在のサプライズを受ける方の身にもなってよ、あたし、代わりになんとなく運んでくれた人に笑顔でお辞儀しちゃったよね、立場的に」
そうか。
彼氏から何かしらのサプライズを受けた彼女、みたいな感じになっちゃったのか。由依、ごめん。
本当に急ぎで持ってきてくれたみたいで、ケーキの上のプレートにはチョコペンで『祝』とだけ書かれている。
少し延びたチョコの線がおどろおどろしい雰囲気を醸し出していて、どちらかというと『呪』っぽく見える……なんて言ったら怒られそうだから黙っておく。