腹黒エリートが甘くてズルいんです
「あー、これな」
あたしの視線に気がついたのか、先輩が話し出す。
「どう転んでも、いいように。営業に異動してみるか、転職するか。どっちにしろ、お祝いには変わらないだろ、と思ってさ」
意外とちゃんと考えてくれていたことに感動しつつ、さっきの決意を伝えていなかったことを思い出す。
「あ、あの。あたし、決めました。来年度からは、営業に行かせてください、頑張ってみます!」
あたしの宣言に、先輩と由依から拍手が返される。
「よかったー」と言いながら抱きついてくる由依は、柔らかくて温かくていい匂いがした。
「アタシもぉー!」と言い、どさくさに紛れて由依に抱きつこうとして先輩がぺしんと叩かれる。
そんな二人を見て、笑って。
ケーキを切り分けて、美味しさにびっくりして。
もうそろそろ帰らなくちゃね、なんて話しつつも、ぐだぐだして。
……そんなことをしながらも、意識は嫌になるくらいスマホに向いている、駄目なあたし。
しまいにはバイブの幻聴が聞こえるし。
あたしの視線に気がついたのか、先輩が話し出す。
「どう転んでも、いいように。営業に異動してみるか、転職するか。どっちにしろ、お祝いには変わらないだろ、と思ってさ」
意外とちゃんと考えてくれていたことに感動しつつ、さっきの決意を伝えていなかったことを思い出す。
「あ、あの。あたし、決めました。来年度からは、営業に行かせてください、頑張ってみます!」
あたしの宣言に、先輩と由依から拍手が返される。
「よかったー」と言いながら抱きついてくる由依は、柔らかくて温かくていい匂いがした。
「アタシもぉー!」と言い、どさくさに紛れて由依に抱きつこうとして先輩がぺしんと叩かれる。
そんな二人を見て、笑って。
ケーキを切り分けて、美味しさにびっくりして。
もうそろそろ帰らなくちゃね、なんて話しつつも、ぐだぐだして。
……そんなことをしながらも、意識は嫌になるくらいスマホに向いている、駄目なあたし。
しまいにはバイブの幻聴が聞こえるし。