腹黒エリートが甘くてズルいんです
「じゃーねー、午後もしゃーないから頑張ろー! あたし、出光先輩に連絡しとくから!」
由依と手を振って、自席へと向かう。
まぁ、この流れで合コンをすることになっても、断る術はいくらでもある。
とりあえず、『合コン用の服を買う』という名目で、週末は由依と楽しく買い物をしよう。
確かに、由依の言う通り、季節はもう秋へと移り変わって来ている。
こんなことで、傍目に分かるくらい落ち込んでいる暇はない。
次の春には、希望が通ればあたしは新しい部署に行くんだから。
部長に相談したら、本人たっての希望、というだけでは行きたいところに異動出来るとは限らないと言われたのだけど、行き先が人手の足りない営業部となれば、社内の推薦もあるし(きっと出光先輩)、多分大丈夫だろう、という回答を貰った。
そう。だからますます、あたしはぼんやりしている暇なんてなくて。
しっかりと今の仕事をこなして、次に繋げていかなくてはいけないんだ。
別に、これは、気持ちを紛らわせるためじゃないんだ、と自分に言い訳しつつ、どこかでホッとしているあたしがいた。
由依と手を振って、自席へと向かう。
まぁ、この流れで合コンをすることになっても、断る術はいくらでもある。
とりあえず、『合コン用の服を買う』という名目で、週末は由依と楽しく買い物をしよう。
確かに、由依の言う通り、季節はもう秋へと移り変わって来ている。
こんなことで、傍目に分かるくらい落ち込んでいる暇はない。
次の春には、希望が通ればあたしは新しい部署に行くんだから。
部長に相談したら、本人たっての希望、というだけでは行きたいところに異動出来るとは限らないと言われたのだけど、行き先が人手の足りない営業部となれば、社内の推薦もあるし(きっと出光先輩)、多分大丈夫だろう、という回答を貰った。
そう。だからますます、あたしはぼんやりしている暇なんてなくて。
しっかりと今の仕事をこなして、次に繋げていかなくてはいけないんだ。
別に、これは、気持ちを紛らわせるためじゃないんだ、と自分に言い訳しつつ、どこかでホッとしているあたしがいた。