腹黒エリートが甘くてズルいんです
*
「やっぱり、ちょっとやり過ぎてない……?」
オフショルダーのゴムのところを不安げに指でつまんで伸ばしたり縮めたりしてみる。
「今時オフショルなんて小学生でも着てるわよっ、やりすぎなわけないでしょ?」
由依に一蹴され、諦めて鏡の前で軽くメイク直しに入る。
確かに、土曜日一日がかりで買い物をしよう、とは約束したけれど。
買い物の最中に由依と出光先輩が連絡を取り合い、今夜このまま飲み会に参加することになってしまった。
由依は『そんなわけで今、飲み会用の服の買い物をしているくらい莉緒も乗り気なので、特別いい相手との会合があるときは呼んでくださいね(ついでにあたしも!)』と連絡しただけだと言い張るのだけど、先輩の返事は『ちょうど今夜あるんだ!』というものだったらしい。
酒井君に騙されて以降、そういう話も裏で仕組まれている気がして仕方ない。
だって、これじゃあ断れないし……。
そんなあたしの気持ちを読み取ったのか、由依がニヤリと笑う。
「やっぱり、ちょっとやり過ぎてない……?」
オフショルダーのゴムのところを不安げに指でつまんで伸ばしたり縮めたりしてみる。
「今時オフショルなんて小学生でも着てるわよっ、やりすぎなわけないでしょ?」
由依に一蹴され、諦めて鏡の前で軽くメイク直しに入る。
確かに、土曜日一日がかりで買い物をしよう、とは約束したけれど。
買い物の最中に由依と出光先輩が連絡を取り合い、今夜このまま飲み会に参加することになってしまった。
由依は『そんなわけで今、飲み会用の服の買い物をしているくらい莉緒も乗り気なので、特別いい相手との会合があるときは呼んでくださいね(ついでにあたしも!)』と連絡しただけだと言い張るのだけど、先輩の返事は『ちょうど今夜あるんだ!』というものだったらしい。
酒井君に騙されて以降、そういう話も裏で仕組まれている気がして仕方ない。
だって、これじゃあ断れないし……。
そんなあたしの気持ちを読み取ったのか、由依がニヤリと笑う。