腹黒エリートが甘くてズルいんです
あたしの中でオフショルダーの服は『今年流行ってる』云々の問題ではなく、『酒井くんとの作戦会議という名のデート(と見せかけたただの酒井くんの暇潰しの一環)で着た服』という負のイメージが拭い去れなくて。
まぁ、それを話したから、だからこそ半強制的に由依にオフショルダーの服を勧められ、買ってしまったのだけれど。
『オフショルに罪は無い!』と言われればそれまでなのだけど、買った時点では今夜の飲み会の話は決まっていなかったから、何だか腑に落ちないというか……占いでラッキーアイテムが『派手目の小物!』って言われているのに敢えて地味な無地のやつを持ってここ一番という勝負に挑むみたいな居心地の悪さというか……。
「もー、まだぶつぶつ言ってんの? 忌まわしいオフショルの呪いなんて、今夜エリートイケメンと巡り逢って笑って払拭させちゃいな!」
もうこりゃダメだ、逃げられない、と腹をくくる。
何せ待ち合わせまであと少し、あたし達は最寄りの駅のトイレでこうしてギャーギャーやっているのだから。
まぁ、それを話したから、だからこそ半強制的に由依にオフショルダーの服を勧められ、買ってしまったのだけれど。
『オフショルに罪は無い!』と言われればそれまでなのだけど、買った時点では今夜の飲み会の話は決まっていなかったから、何だか腑に落ちないというか……占いでラッキーアイテムが『派手目の小物!』って言われているのに敢えて地味な無地のやつを持ってここ一番という勝負に挑むみたいな居心地の悪さというか……。
「もー、まだぶつぶつ言ってんの? 忌まわしいオフショルの呪いなんて、今夜エリートイケメンと巡り逢って笑って払拭させちゃいな!」
もうこりゃダメだ、逃げられない、と腹をくくる。
何せ待ち合わせまであと少し、あたし達は最寄りの駅のトイレでこうしてギャーギャーやっているのだから。