腹黒エリートが甘くてズルいんです
疑心暗鬼にもなりますよ
***
「へぇー、凄いなぁ、そんな風に仕事に向き合えるなんて羨ましい! 物凄いことだと思うな、それ」
あたしは、こんなにも面と向かって誉められる経験が少ないので、途端にどぎまぎしてしまう。しかもイケメンに、この距離で。
もう一度言います。
爽やかイケメンに面と向かって至近距離で誉められて、どうしたらいいかわかりません。
助けを求めようと、隣の由依にチラリと視線を送れば、にやにやとしながらピースサインをテーブルの下からこっそり出してくる始末。
飲み会真っ最中。
出光先輩がセッティングするのは、本当にただの飲み会からコッテコテの合コンまで様々あるけれど、今日は……もしかして、合コンだったのかな? しかも、出光先輩がかわいい女の子とエリート達を引き合わせる、的な。
相手側はイケメンが二人。
そして、こっちチームはあたしと由依だけ。
「……もしかして、今日、元々の設定はかわいい子と飲めるはずでした? だとしたらすいません、あたし達代打なんです、あ、でも、由依は当たりですけど」
申し訳ない気持ちで目の前のイケメンに思わず謝る。
「へぇー、凄いなぁ、そんな風に仕事に向き合えるなんて羨ましい! 物凄いことだと思うな、それ」
あたしは、こんなにも面と向かって誉められる経験が少ないので、途端にどぎまぎしてしまう。しかもイケメンに、この距離で。
もう一度言います。
爽やかイケメンに面と向かって至近距離で誉められて、どうしたらいいかわかりません。
助けを求めようと、隣の由依にチラリと視線を送れば、にやにやとしながらピースサインをテーブルの下からこっそり出してくる始末。
飲み会真っ最中。
出光先輩がセッティングするのは、本当にただの飲み会からコッテコテの合コンまで様々あるけれど、今日は……もしかして、合コンだったのかな? しかも、出光先輩がかわいい女の子とエリート達を引き合わせる、的な。
相手側はイケメンが二人。
そして、こっちチームはあたしと由依だけ。
「……もしかして、今日、元々の設定はかわいい子と飲めるはずでした? だとしたらすいません、あたし達代打なんです、あ、でも、由依は当たりですけど」
申し訳ない気持ちで目の前のイケメンに思わず謝る。