腹黒エリートが甘くてズルいんです
ふわ、というかガバリ、というくらいの勢いで身体が浮く。
もう好きにしてください……にしても、急に扱い荒くなってない?! と思うと同時に突き放された感覚と同時にお尻に鈍い痛みが走る。
まるで固いコンクリに力一杯叩き落とされたような……。
目を開けると、丁度菅生さんが蹴りを入れられながらタクシーに押し込まれるところで。
「運転手さん、この辺で一番評判のいい風俗の店に連れていってやって! 種類は問わない! 値段も問わない!! じゃーな!」
言いながら、バタンとタクシーのドアを閉めた人が、こっちにくるっと向き直って。
「わ、起きてる! て言うかバカかお前ーーーっ! どうなっても知らねーからな!」
コンクリの道路に尻餅をつき、そのお尻とついた両手のひらに冷たさを感じ始めていたあたしに、酒井くんが振り向き様に怒鳴り付ける。
もう好きにしてください……にしても、急に扱い荒くなってない?! と思うと同時に突き放された感覚と同時にお尻に鈍い痛みが走る。
まるで固いコンクリに力一杯叩き落とされたような……。
目を開けると、丁度菅生さんが蹴りを入れられながらタクシーに押し込まれるところで。
「運転手さん、この辺で一番評判のいい風俗の店に連れていってやって! 種類は問わない! 値段も問わない!! じゃーな!」
言いながら、バタンとタクシーのドアを閉めた人が、こっちにくるっと向き直って。
「わ、起きてる! て言うかバカかお前ーーーっ! どうなっても知らねーからな!」
コンクリの道路に尻餅をつき、そのお尻とついた両手のひらに冷たさを感じ始めていたあたしに、酒井くんが振り向き様に怒鳴り付ける。