腹黒エリートが甘くてズルいんです
そして今あたしは、その選択を激しく後悔している。何一つ憧れる要素の無い、寧ろノスタルジーさえ感じてしまうような結婚式場の片隅で、一人、過去の自分を恨んでいる。
あの日の自分に言ってやりたい。
『そんなうまい話があるのなら、あんたはとっくに結婚してるでしょ!』
そう。
そんなうまい話があるはずなかった。
あたしのテーブルが全員女子なのは仕方ない。
新婦友人テーブルなのだから、女子で埋め尽くされる事に何の疑問もない。
驚いたのはその既婚率の高さ。あたし以外は全員既婚者、という状況は中々に衝撃的。
聞けば、皆年齢もバラバラ。サユミとの共通項もバラバラ。つまり、あたしのように『なんであたしが呼ばれたの?』的な思いを少なからず抱いているのかもしれない。
『前の前の職場が同じで』『習い事が同じで』という人はまだいい方。
一番驚いたのは『産婦人科が同じなんです』という妊婦さん。
え、待合室で友情が芽生えたってこと? 大丈夫? そこに、お祝いの気持ち、ある?(人のことを問い詰める資格は一ミリもないあたしですが)
あの日の自分に言ってやりたい。
『そんなうまい話があるのなら、あんたはとっくに結婚してるでしょ!』
そう。
そんなうまい話があるはずなかった。
あたしのテーブルが全員女子なのは仕方ない。
新婦友人テーブルなのだから、女子で埋め尽くされる事に何の疑問もない。
驚いたのはその既婚率の高さ。あたし以外は全員既婚者、という状況は中々に衝撃的。
聞けば、皆年齢もバラバラ。サユミとの共通項もバラバラ。つまり、あたしのように『なんであたしが呼ばれたの?』的な思いを少なからず抱いているのかもしれない。
『前の前の職場が同じで』『習い事が同じで』という人はまだいい方。
一番驚いたのは『産婦人科が同じなんです』という妊婦さん。
え、待合室で友情が芽生えたってこと? 大丈夫? そこに、お祝いの気持ち、ある?(人のことを問い詰める資格は一ミリもないあたしですが)