腹黒エリートが甘くてズルいんです
「あー、まーな。服はこの間よりはいいよな。そのテイストが男子受けするかっつーとまた別の話だけど」
酒井君が大してあたしの方も見ずに適当に答える。
……それにしても、『男子受け』だって。
ああ嫌だ。そんなことに重きを置く人生なんてまっぴらごめんだし。着たい服を着て、食べたい物を食べるし……って、そういう性格だから嫁にいき遅れているのかもしれないけれど。
「……じゃあ何さ」
ぐいっと、生中のジョッキを敢えて豪快にあおってから聞く。
「もうさ、そもそもジョッキを持ってグビグビいくのがどうよ? 知ってるけど、お前ががさつなのはよーく知ってるけど!」
はーーーーーーーーーー? ここ、ビアガーデンですけど?!
と、いう言葉を飲み込もうとしたけど我慢しきれず、思わず漏れる。
「……ジョッキを持たないビアガーデンって意味無くない?」
「ま、あ、なー……」
あたしの意見に同調するとも、聞き流したとも取れるような言い草に、思わずいらっとしてしまう。
「何、この、蒸し暑い空気の中、白湯でも飲めっての?!白湯ガーデンですかここは」
酒井君が大してあたしの方も見ずに適当に答える。
……それにしても、『男子受け』だって。
ああ嫌だ。そんなことに重きを置く人生なんてまっぴらごめんだし。着たい服を着て、食べたい物を食べるし……って、そういう性格だから嫁にいき遅れているのかもしれないけれど。
「……じゃあ何さ」
ぐいっと、生中のジョッキを敢えて豪快にあおってから聞く。
「もうさ、そもそもジョッキを持ってグビグビいくのがどうよ? 知ってるけど、お前ががさつなのはよーく知ってるけど!」
はーーーーーーーーーー? ここ、ビアガーデンですけど?!
と、いう言葉を飲み込もうとしたけど我慢しきれず、思わず漏れる。
「……ジョッキを持たないビアガーデンって意味無くない?」
「ま、あ、なー……」
あたしの意見に同調するとも、聞き流したとも取れるような言い草に、思わずいらっとしてしまう。
「何、この、蒸し暑い空気の中、白湯でも飲めっての?!白湯ガーデンですかここは」