腹黒エリートが甘くてズルいんです
「白湯ガーデン!! なんだろう、何か凄く嫌だなそれ!」
お気に召したのか、あたしの言葉を真似て笑い出す。
「だって……ほら見て、この露出。肩出しちゃってんだもん、合コン向きじゃない? 色は張り切って明るいピンクとかにしない辺りに34歳の控え目さを感じない?」
とりあえず、あたしだってちゃんと考えていることを伝えたくて、思わず肩をぐいっと押し出す。
「……わりとつるつる」
「……変態」
顔を見合わせてから、笑う。
変なの。
レクチャーを受けるはずだったけど、ビアガーデンだからとぐいぐいジョッキをあおる時点でダメで、服装も何がどうダメかは知らないけどダメで、と、納得のいかないダメ出しをされて。でもなんだろう、普通に凄い楽しい。
酒井君も、『男子目線のあれこれ』をあたしに教えることが早速面倒になったようで、まぁいいかとかぶつぶつ言って、おつまみボードを見始めた。
「確かに白湯ありますかとか聞かれたら引くわー」とか言いながら生中ジョッキを二つ頼んでくれたので、どうやら二杯目もグイグイ飲んでいいことになったらしい。
お気に召したのか、あたしの言葉を真似て笑い出す。
「だって……ほら見て、この露出。肩出しちゃってんだもん、合コン向きじゃない? 色は張り切って明るいピンクとかにしない辺りに34歳の控え目さを感じない?」
とりあえず、あたしだってちゃんと考えていることを伝えたくて、思わず肩をぐいっと押し出す。
「……わりとつるつる」
「……変態」
顔を見合わせてから、笑う。
変なの。
レクチャーを受けるはずだったけど、ビアガーデンだからとぐいぐいジョッキをあおる時点でダメで、服装も何がどうダメかは知らないけどダメで、と、納得のいかないダメ出しをされて。でもなんだろう、普通に凄い楽しい。
酒井君も、『男子目線のあれこれ』をあたしに教えることが早速面倒になったようで、まぁいいかとかぶつぶつ言って、おつまみボードを見始めた。
「確かに白湯ありますかとか聞かれたら引くわー」とか言いながら生中ジョッキを二つ頼んでくれたので、どうやら二杯目もグイグイ飲んでいいことになったらしい。