金魚の見る夢
☆
☆
「五年も経つのか。」
相澤が染々呟いた後、揚げ出し豆腐を摘む。
「相澤、歳食ったな。」
真奈美が肉を頬張りながら呟く。
「シワが増えた、見てくれも精神的にも。」
加勢する私が取ろうとした揚げ出し豆腐を相澤がさらう。
ラスト一個だったのに。
「貫禄が出たのさ。」
そう言うと相澤は、見せ付ける様にブツを口に運んだ。
なんて憎たらしい。
「そういや恐怖実話とか云うの読んだよ。」
あたた。
例のビデオに入る霊の声の雑誌って駄洒落になってしまったが。
「本当に面倒臭い連中だった。」
『マヂウザインダケド〜』だ。
それ位面倒臭い。
「何だそりゃ?」
私は?マークの相澤に経緯を説明する。
「はぁ。」
相澤、溜め息。
「あれに付いてたDVD見た?」
真奈美は詰まらなそうに付け合わせのポテトを箸で突く。
「見てない。」
「訳解らない霊能者が気絶してた。」
ははは、座布団一枚あげよう。
「笑いのセンスはあるね。」
「あんたも、放送禁止用語連呼したら、女優Sは怯えた様に口を閉ざした・・・何て書かれなかったのに。」
本気ですか?
「真奈美、したの?」
「編集長の愛人の名前だけしか言ってない。」
小指を立てて口元に寄せる真奈美がとてつもなく可愛く見えた。
「五年も経つのか。」
相澤が染々呟いた後、揚げ出し豆腐を摘む。
「相澤、歳食ったな。」
真奈美が肉を頬張りながら呟く。
「シワが増えた、見てくれも精神的にも。」
加勢する私が取ろうとした揚げ出し豆腐を相澤がさらう。
ラスト一個だったのに。
「貫禄が出たのさ。」
そう言うと相澤は、見せ付ける様にブツを口に運んだ。
なんて憎たらしい。
「そういや恐怖実話とか云うの読んだよ。」
あたた。
例のビデオに入る霊の声の雑誌って駄洒落になってしまったが。
「本当に面倒臭い連中だった。」
『マヂウザインダケド〜』だ。
それ位面倒臭い。
「何だそりゃ?」
私は?マークの相澤に経緯を説明する。
「はぁ。」
相澤、溜め息。
「あれに付いてたDVD見た?」
真奈美は詰まらなそうに付け合わせのポテトを箸で突く。
「見てない。」
「訳解らない霊能者が気絶してた。」
ははは、座布団一枚あげよう。
「笑いのセンスはあるね。」
「あんたも、放送禁止用語連呼したら、女優Sは怯えた様に口を閉ざした・・・何て書かれなかったのに。」
本気ですか?
「真奈美、したの?」
「編集長の愛人の名前だけしか言ってない。」
小指を立てて口元に寄せる真奈美がとてつもなく可愛く見えた。