金魚の見る夢
☆
☆
電話を切って数分。
考え込んでしまった。
さてどうした物か。
取り敢えず監督と相澤は知り合いな訳だけどさ。
何だか照れくさいし、思う所も有るし、でも時間も無いし、ええいままよ。
電話しちゃえ。
携帯を手にして、メモリー検索。
発信!
テーブルの前で思わず正座。
1、2、3
『はい、駿河です。』
スピーカから監督のまったりした声が届く。
「ども、みづきです、今大丈夫ですか?」
『ああ、うん、どうしました。』
電話の向こうで移動する気配。
「実はですね。」
かくかくしかじか、と忘年会の日取りとメンバーを伝える。
『申し訳ない、その日はスポンサーと食事の予定が。』
「こちらこそ、急な話しでしたし、すみません。」
何故だか少しホッとする私がいる。
『でも相澤、結婚したんだな。』
感心する監督。
「晩夏の頃です。」
『妙に固い表現ですね。』
監督の柔らかい笑い声。
「ですかね?」
『ああ、すみません何となくです、あっ今回の埋め合わせは必ずしますので。』
少し考える私。
「そですね、じゃ今度、美味しいラーメン屋さんにでも連れてって下さい。」
ふふふ、少し監督とはミスマッチな感じかな。
『了解です、こう見えてラーメン屋はちょいと詳しいんですよ。』
あら意外、でも楽しみ。
「お願いします。」
『喜んで。』
「じゃあまた電話します。」
『また。』
ふう。
足を崩し後ろに倒れる。
しばらく天井を眺めた後真奈美にメールを送る。
タイトル無し。
『忘年会は一人になりそう。』
程なく真奈美から返信。
こちらもタイトル無し。
『やっぱりね、まあ良いよ。』
おいおい。
まあ良いか。
電話を切って数分。
考え込んでしまった。
さてどうした物か。
取り敢えず監督と相澤は知り合いな訳だけどさ。
何だか照れくさいし、思う所も有るし、でも時間も無いし、ええいままよ。
電話しちゃえ。
携帯を手にして、メモリー検索。
発信!
テーブルの前で思わず正座。
1、2、3
『はい、駿河です。』
スピーカから監督のまったりした声が届く。
「ども、みづきです、今大丈夫ですか?」
『ああ、うん、どうしました。』
電話の向こうで移動する気配。
「実はですね。」
かくかくしかじか、と忘年会の日取りとメンバーを伝える。
『申し訳ない、その日はスポンサーと食事の予定が。』
「こちらこそ、急な話しでしたし、すみません。」
何故だか少しホッとする私がいる。
『でも相澤、結婚したんだな。』
感心する監督。
「晩夏の頃です。」
『妙に固い表現ですね。』
監督の柔らかい笑い声。
「ですかね?」
『ああ、すみません何となくです、あっ今回の埋め合わせは必ずしますので。』
少し考える私。
「そですね、じゃ今度、美味しいラーメン屋さんにでも連れてって下さい。」
ふふふ、少し監督とはミスマッチな感じかな。
『了解です、こう見えてラーメン屋はちょいと詳しいんですよ。』
あら意外、でも楽しみ。
「お願いします。」
『喜んで。』
「じゃあまた電話します。」
『また。』
ふう。
足を崩し後ろに倒れる。
しばらく天井を眺めた後真奈美にメールを送る。
タイトル無し。
『忘年会は一人になりそう。』
程なく真奈美から返信。
こちらもタイトル無し。
『やっぱりね、まあ良いよ。』
おいおい。
まあ良いか。