金魚の見る夢


飲み会は、程よい感じで盛り上がり、お開きに。

お勘定は、監督がまとめて支払い、財布を出す一同から、さり気なく少なめ徴収していた。

隣で見てたから分かった。

多分、価格設定を知っている真奈美も気付いているはず。

その後、二手に別れて解散。

その夜どうなったかはご想像におまかせします。

何だかまだ覚めない夢の中にいるみたいだ。

ウブな事言ってるけど。

まずいなあ。

明け方の天井は、まだ紅点す前の灰色。

馴染みの薄い天井と、隣の温もり。

それを感じ取る体が、何だか自分の物じゃ無いみたいだ。

ああ、また眠りの妖精が私を包み始めた。

ベッドにめり込んで行く感覚。

私は、此処に居ても良いのかなあ?


あれ、思考が安定しない。

取り敢えず、もう一回オヤスミ、
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