逆転恋愛 ~君との距離~
「おいっ、」



息切れをしながら走ってきた隣のアイツ。



え、なによ。



「ほら、メガネっ!」



あぁ、さっき慌ててきちゃったから。



「いきなりどうしたんだよ…?」



『別に、何も無いわ。』



そう返してメガネを受け取る。



「もう暗いし、送る。」



「あら、変な人ね。」



『なんでだよ?』と言いたそうに眉をひそめる君。



「だって、彼女でも無い私を送るなんて…」



『変よ。』



そう付け加えて、チラリと彼を見る。



「変か?普通じゃない?」



「普通じゃないわよ。フフッ…」



ほんと、この人へんよ。



彼女にバレたら怖いわ。



でも、とても面白い。
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