逆転恋愛 ~君との距離~
この瞬間が楽しいと感じた。
もっと続けばいいと思った。
このまま、ずっと友達のままで…
どうして私は…
こんなに悲しい道を。
選んでしまったの?
これが運命というやつ?
だったら私…
運命なんて信じないわ…。
「ここでいいわ。」
家の近くの公園で別れを告げる。
「あのさ…寄っていかない?」
そういって、指さすのは目の前の公園。
「いい、けど。」
なんだろう…?
あぁ、もう真っ暗ね。
公園のベンチに腰掛けようとする君を引っ張って、ブランコの方へ連れていく。
私はブランコにすわり、彼はそのブランコの後ろへ。
「え、?」
ブランコから離れようとする平田大河を掴んで言った。
「押しなさいよ。」