逆転恋愛 ~君との距離~
そして、放課後。



「野々宮、これ職員室まで宜しくな。」



そういって先生が指さしたのは大量の資料。



先生、これをひとりで持っていけと…?



「野々宮しか頼れないんだ、いいだろ?」



言い直すと、私が大人しいから甘く見られてるってことでしょ。



ほかの女子に頼んだら、後々怖いもんね。



先生はわたしが何も言わないのを確認するとスキップでどこかへ行ってしまった。



この美しい憂様に!



あ、素が出てしまうとこだった。



まだ読者のみんなも知らない事だもの。



大丈夫、いつか分かるから。
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