逆転恋愛 ~君との距離~
まぁ、別にここで嘘をつく理由もないから私は首を横にふった。



「売店間に合わなかった?」



うん、と頷くと彼は右手に持っていたあんぱんをくれた。



「やる。」



「え、なんで?」



すると、『一応、弱み握られてるし?』なんて言うもんだから、



「なによ、私が脅してるみたいじゃない。」



まぁ、脅してるけどね。
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