花と光と奏で
見えた手応え
数日前に成せなかった約束を“おつかれさま会”と称して再び交わした約束。
4日間というテスト期間が終わり、今日はその場所へと二人で訪れていた。
キャンセルになった時は確かに残念だったけど、思えば今日に変更したことがかえって良かったことに俺は気づいた。
いつもは放課後の限られた数時間。
だけど今日はテスト最終日で、しかも中高ともに2限で終了している。
だからまだ昼前。
とくにこのあとの予定は無いと言った彼女。
それが俺にとって嬉しすぎる展開になっていた。
今俺の目の前にいる彼女はランチのメニュー表を開き、何を注文しようかと考え中で、
『どうしようかな。こっちも美味しそうだし……でもやっぱりこっちかな』
どちらにするか決めかねているようだった。
「月瀬さんが食べたいと思うものを2つ選んでよ。
その2つをシェアしたらどっちも食べれるしさ」
だから俺はさりげなく、カップルがよくしていることを提案してみた。
『え?でもそれじゃ先輩が好きな物を食べれないじゃないですか』
「俺は何でもいいし」
『ホントにいいんですか?』
「いいよ。好き嫌いねぇから。
それにいろんなもん食べれる方が俺も嬉しいしな。
だからデザートも選んで?」
『じゃあお言葉に甘えて…ありがとうございます』
そう言った彼女は本当に嬉しそうな表情を見せてくれて、俺の出した提案にも遠慮が無かったことが、さらに俺を嬉しくさせた。
それだけ彼女に近づけているのかと思うと、自然と頬がゆるんでいた。
**
4日間というテスト期間が終わり、今日はその場所へと二人で訪れていた。
キャンセルになった時は確かに残念だったけど、思えば今日に変更したことがかえって良かったことに俺は気づいた。
いつもは放課後の限られた数時間。
だけど今日はテスト最終日で、しかも中高ともに2限で終了している。
だからまだ昼前。
とくにこのあとの予定は無いと言った彼女。
それが俺にとって嬉しすぎる展開になっていた。
今俺の目の前にいる彼女はランチのメニュー表を開き、何を注文しようかと考え中で、
『どうしようかな。こっちも美味しそうだし……でもやっぱりこっちかな』
どちらにするか決めかねているようだった。
「月瀬さんが食べたいと思うものを2つ選んでよ。
その2つをシェアしたらどっちも食べれるしさ」
だから俺はさりげなく、カップルがよくしていることを提案してみた。
『え?でもそれじゃ先輩が好きな物を食べれないじゃないですか』
「俺は何でもいいし」
『ホントにいいんですか?』
「いいよ。好き嫌いねぇから。
それにいろんなもん食べれる方が俺も嬉しいしな。
だからデザートも選んで?」
『じゃあお言葉に甘えて…ありがとうございます』
そう言った彼女は本当に嬉しそうな表情を見せてくれて、俺の出した提案にも遠慮が無かったことが、さらに俺を嬉しくさせた。
それだけ彼女に近づけているのかと思うと、自然と頬がゆるんでいた。
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