花と光と奏で
ちょうどそこにランチプレートを持った店員が現れて、それをテーブルの上へ置いていく。

その料理を目にした彼女はさっきまでの恥ずかしさがピークに達したような顔から一変して、両の手のひらを口の前で合わせてキラキラと瞳を輝かせた。


"今話してたこと、もしかしてぶっ飛んだ?"


その様子も可愛くて仕方ない。


「味はかなりオススメ」
『先輩はよく来るんですか?』
「たまに仕事仲間とな。
ランチで来たのは初めてだけど、昼メニューなのにけっこうボリュームあるんだな」

並べられた物は、主菜のプレートにサラダとスープ。
それとかごに入ったバケット。+ちょっとしたデザートまで付いていた。

「月瀬さん食後のデザート食える?この量だと腹一杯になるんじゃない?」

彼女がこの後に楽しみにしているプチケーキのバイキング。
ランチメニューにオプションで付けることが出来たそれが食べれなくなるんじゃないかと思って聞いてみた。

『大丈夫ですよ。私たくさん食べるんです』
「マジで?そんな細いのに?」

どう見ても制服から伸びる手足は細い。
顔にしたってどちらかと言えばスッキリしていると思う。

『細くないですよ。って言っても最近は胸にばっかりついちゃうんですけどね』


"は?胸!?"
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