猫の湯~きみと離れていなければ~
浦島太郎の話を確かめてみようと思ってスマホを開いてみた。
宮が使っていたように、普通に電波が届いている。
通信速度も普通だし、すごい世界だなと思いながら検索をかけた。
いつくかの終わり方があるけれど、子供の頃に読んでもらっていた絵本の内容とほとんど一緒だった。
開けてはいけない玉手箱を、おみやげとして恩人の浦島太郎に渡す乙姫さまに疑問を感じ。
恩返しとして招待された龍宮城から帰ったら、家族どころか住む場所もなくなっていて。
それなら、そのまま亀と龍宮城に戻ればよかったのになんて思ったし。
そしていざ玉出箱を開けるとおじいちゃんになる酷いからくり。
子供心に『亀を助けたせいで人生をめちゃくちゃにされた可哀想な人』って思っていたけれど検索をしてやっぱりその思いはかわらなかった。