感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
あたしが次に目を覚ました時、体育館の中は騒然としていた。
ハッとして上半身を起こして周囲を見回すと空音が駆け寄って来た。
「愛莉、起きたんだね」
「うん。空音どうしたの?」
まだ横になっている生徒たちはいるけれど、起きている生徒たちは全員体育館倉庫の前にいた。
一体なにがあったんだろう?
まさか、また誰かが犠牲になった!?
咄嗟にそう思い、あたしは振り向いた。
気絶していた男子生徒は、まだその場で眠っている。
「食料が盗まれたの」
空音の言葉にあたしは目を見開いた。
「どういう事?」
そう聞きながら起き上がり、みんなが集まっている倉庫へと足早に向かった。
輪の中には辻本先生が立っていて、困ったようにため息をついている。
「先生、どういうことですか?」
後ろからそう聞くと、辻本先生が振り向いた。
「あぁ、起きたのか。実は食糧が段ボール1つ分盗まれたんだ」
そう言い、頭をかく。
「盗まれたって、誰にですか?」
ここにいるのは生徒と先生だけだ。
学校に内に取り残されてしまった今、その食料を盗む必要なんてないはずだ。
「おそらく、小野友菜と北山真哉だ」
辻本先生がそう言い、あたしは友菜ちゃんの顔を思い出していた。
あたしが次に目を覚ました時、体育館の中は騒然としていた。
ハッとして上半身を起こして周囲を見回すと空音が駆け寄って来た。
「愛莉、起きたんだね」
「うん。空音どうしたの?」
まだ横になっている生徒たちはいるけれど、起きている生徒たちは全員体育館倉庫の前にいた。
一体なにがあったんだろう?
まさか、また誰かが犠牲になった!?
咄嗟にそう思い、あたしは振り向いた。
気絶していた男子生徒は、まだその場で眠っている。
「食料が盗まれたの」
空音の言葉にあたしは目を見開いた。
「どういう事?」
そう聞きながら起き上がり、みんなが集まっている倉庫へと足早に向かった。
輪の中には辻本先生が立っていて、困ったようにため息をついている。
「先生、どういうことですか?」
後ろからそう聞くと、辻本先生が振り向いた。
「あぁ、起きたのか。実は食糧が段ボール1つ分盗まれたんだ」
そう言い、頭をかく。
「盗まれたって、誰にですか?」
ここにいるのは生徒と先生だけだ。
学校に内に取り残されてしまった今、その食料を盗む必要なんてないはずだ。
「おそらく、小野友菜と北山真哉だ」
辻本先生がそう言い、あたしは友菜ちゃんの顔を思い出していた。