感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
体育館に戻るとみんながバラバラに座っていることに気が付いた。
昨日までは肩を寄せって隣り合って座っていた子たちも、今は違う。
互いに目をギラつかせてにらみ合っている。
きっと、食べ物を奪い合ったからだ。
今は協力し合わないといけないのに、みんなの心は完全にバラバラになってしまっていた。
「2人とも、どこに行っていたの!?」
森本先生が心配していた様子でそう声をかけて来た。
「トイレにいってました」
あたしはたどたどしく返事をする。
森本先生に嘘をつくのは心が痛かったけれど、今は本当の事を伝えるわけにいなかなかった。
「そう……」
森本先生は生徒の嘘を見抜く余裕もないのか、すぐにあたしと空音から視線を外した。
「辻本先生はまだ戻ってきてないんですか?」
「そうね。アラタ君と祐矢君もまだなのよ」
森本先生がそう返事をしてくれた。
体育館の時計で時間を確認すると、もう11時が来そうだ。
3人が体育館を出てから2時間は経過している。
校内の探すのにそんなに時間がかかるだろうか?
体育館に戻るとみんながバラバラに座っていることに気が付いた。
昨日までは肩を寄せって隣り合って座っていた子たちも、今は違う。
互いに目をギラつかせてにらみ合っている。
きっと、食べ物を奪い合ったからだ。
今は協力し合わないといけないのに、みんなの心は完全にバラバラになってしまっていた。
「2人とも、どこに行っていたの!?」
森本先生が心配していた様子でそう声をかけて来た。
「トイレにいってました」
あたしはたどたどしく返事をする。
森本先生に嘘をつくのは心が痛かったけれど、今は本当の事を伝えるわけにいなかなかった。
「そう……」
森本先生は生徒の嘘を見抜く余裕もないのか、すぐにあたしと空音から視線を外した。
「辻本先生はまだ戻ってきてないんですか?」
「そうね。アラタ君と祐矢君もまだなのよ」
森本先生がそう返事をしてくれた。
体育館の時計で時間を確認すると、もう11時が来そうだ。
3人が体育館を出てから2時間は経過している。
校内の探すのにそんなに時間がかかるだろうか?