感染学校~死のウイルス~
部屋の中に死体があると知っていても、緊張した。
あたしはそっとドアに手をかけて、ゆっくりとスライドさせた。
ガラガラと音を立ててドアが開く。
瞬間、目の間に折り重なって倒れている生徒たちが見えてあたしは顔をしかめた。
あれから時間が経過したからか、血は乾燥してあちこちにへばりついていた。
あたしはなるべく死体に視線を向けないようして保健室の中へ入ると、入って右側の棚へと向かった。
ガラスの棚の中には色々な薬や薬品が入れられている。
説明書きを読んでもよくわからないので、近くにあった紙袋に薬を入れていく事にした。
紙袋は有名な和菓子屋の袋だ。
森本先生が和菓子が好きだと言っていたことを思い出す。
きっと、誰かからの差し入れがあったんだろう。
こんな非日常的なことが起こっているのに、ここには数日前までの日常が残っていて、なんだか切ない気持ちになってしまった。
それでもどうにか薬品を袋に入れ終えると、あたしは体の向きを変えた。
後はこれを体育館へ運ぶだけだ。
しかし、紙袋はずっしりと重たくて、片手でバッドを持っている状態ではすぐに攻撃態勢に入る事が出来ない事に気が付いた。
「……ここまで何もなかったんだから、きっと大丈夫だよね」
あたしはそう呟いた。
あたしはそっとドアに手をかけて、ゆっくりとスライドさせた。
ガラガラと音を立ててドアが開く。
瞬間、目の間に折り重なって倒れている生徒たちが見えてあたしは顔をしかめた。
あれから時間が経過したからか、血は乾燥してあちこちにへばりついていた。
あたしはなるべく死体に視線を向けないようして保健室の中へ入ると、入って右側の棚へと向かった。
ガラスの棚の中には色々な薬や薬品が入れられている。
説明書きを読んでもよくわからないので、近くにあった紙袋に薬を入れていく事にした。
紙袋は有名な和菓子屋の袋だ。
森本先生が和菓子が好きだと言っていたことを思い出す。
きっと、誰かからの差し入れがあったんだろう。
こんな非日常的なことが起こっているのに、ここには数日前までの日常が残っていて、なんだか切ない気持ちになってしまった。
それでもどうにか薬品を袋に入れ終えると、あたしは体の向きを変えた。
後はこれを体育館へ運ぶだけだ。
しかし、紙袋はずっしりと重たくて、片手でバッドを持っている状態ではすぐに攻撃態勢に入る事が出来ない事に気が付いた。
「……ここまで何もなかったんだから、きっと大丈夫だよね」
あたしはそう呟いた。