感染学校~死のウイルス~
あたしはゆっくり呼吸をして、自分を落ち着かせた。


1人1人、死体の数を数えていく。


1人、2人、3人……。


8人、9人、10人……。


瞬間、体中の身の毛がよだった。


「嘘でしょ……」


最後の1人。


あの、綺麗な死体を見る。


11人……!!


あたしは咄嗟に逃げようとして後ずさりをし、そのまま足を絡ませてこけてしまった。


死体の数が増えている!!


しかもあの死体、今まで感染者に殺されたような感じとは全然違う。


額にできた傷はまるで……。


そこまで考えた時「なにしてんだ」という声が聞こえてきて、あたしは大きな悲鳴を上げた。


振り返るとそこには辻本先生が立っていた。


「辻本……先生……」


声が震えてうまく言葉が発せられない。


辻本先生の後ろからアラタ先輩が出て来た。
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