感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
田井先生と辻本先生が帰って来たのはそれから1時間ほど経った時だった。
2人とも暗い表情をしていて、それだけで何があったのか理解できる気がした。
森本先生がすぐにかけよるが、何も言えずにいる。
「2人の遺体がみつかりました」
仕方なく、という雰囲気で田井先生がそう言った。
その瞬間森本先生の息を飲む音がここまで聞こえて来た。
さっきまで泣いていたのに、また涙が浮かんできている。
「体育館を出てすぐの階段の途中で、田村君の体を抱きしめるような状態で赤川さんは死んでいました」
その説明に、森本先生が嗚咽をもらした。
「あたしが……悪いんです。田村君が亡くなっていると知っていたのに、そのままにしたから!」
森本先生が涙声でそう言った。
「それは違います。あなたの判断はきっと正しかった。眠っている生徒を起こしてまで田村君の死を知らせる必要はなかったんです」
「だけど、田村君が死んだことで赤川さんまで……!」
森本先生がそう言うと、田井先生は辛そうな表情を浮かべた。
「それに関してはとても残念だったと思います。でも、それは誰にも止めることができないことだったんですよ?」
田井先生は森本先生をなだめるためにそう言った。
田井先生と辻本先生が帰って来たのはそれから1時間ほど経った時だった。
2人とも暗い表情をしていて、それだけで何があったのか理解できる気がした。
森本先生がすぐにかけよるが、何も言えずにいる。
「2人の遺体がみつかりました」
仕方なく、という雰囲気で田井先生がそう言った。
その瞬間森本先生の息を飲む音がここまで聞こえて来た。
さっきまで泣いていたのに、また涙が浮かんできている。
「体育館を出てすぐの階段の途中で、田村君の体を抱きしめるような状態で赤川さんは死んでいました」
その説明に、森本先生が嗚咽をもらした。
「あたしが……悪いんです。田村君が亡くなっていると知っていたのに、そのままにしたから!」
森本先生が涙声でそう言った。
「それは違います。あなたの判断はきっと正しかった。眠っている生徒を起こしてまで田村君の死を知らせる必要はなかったんです」
「だけど、田村君が死んだことで赤川さんまで……!」
森本先生がそう言うと、田井先生は辛そうな表情を浮かべた。
「それに関してはとても残念だったと思います。でも、それは誰にも止めることができないことだったんですよ?」
田井先生は森本先生をなだめるためにそう言った。