感染学校~死のウイルス~
普段なら恥ずかしくて絶対に聞けないような事を聞いていた。
「そうだよ」
岡崎君は躊躇することなく、そう言った。
それはごく普通の愛の告白だった。
イエスかノーかを聞くだけの、他愛のないものだった。
だけど、次の瞬間あたしは弾かれたように教室のドアへと向かって走っていた。
ただの告白でここまで恐怖を抱いたことは産れて初めてだった。
教室のドアに手をかけた瞬間、あたしの腕を岡崎君が掴んだ。
「離して!!」
叫んで懸命に振りほどこうとするが、びくともしない。
「なんでだよ、なんで辻本なんかなんだよ!」
さっきまでの大人しい口調は消え去り、低く唸るようにそう聞いてくる。
「なんでって……」
そんな事を聞かれても、答えられるわけがなかった。
気が付けば辻本先生を好きになっていた。
好きになるのに理由なんていらないということを、岡崎君だって知っているはずだ。
「だって、あいつは担任で俺たちとは年も離れてるじゃないか!」
「そ、そんなこと言われても……」
痛いほどに腕を掴まれて顔をしかめる。
「そうだよ」
岡崎君は躊躇することなく、そう言った。
それはごく普通の愛の告白だった。
イエスかノーかを聞くだけの、他愛のないものだった。
だけど、次の瞬間あたしは弾かれたように教室のドアへと向かって走っていた。
ただの告白でここまで恐怖を抱いたことは産れて初めてだった。
教室のドアに手をかけた瞬間、あたしの腕を岡崎君が掴んだ。
「離して!!」
叫んで懸命に振りほどこうとするが、びくともしない。
「なんでだよ、なんで辻本なんかなんだよ!」
さっきまでの大人しい口調は消え去り、低く唸るようにそう聞いてくる。
「なんでって……」
そんな事を聞かれても、答えられるわけがなかった。
気が付けば辻本先生を好きになっていた。
好きになるのに理由なんていらないということを、岡崎君だって知っているはずだ。
「だって、あいつは担任で俺たちとは年も離れてるじゃないか!」
「そ、そんなこと言われても……」
痛いほどに腕を掴まれて顔をしかめる。